株式会社valueが展開するマッチングサービス「ソーシャルマッチ for SDGs」(以下ソーシャルマッチ)により、株式会社chata(以下chata)とカンボジアの職人支援を行うセパック(以下セパック)との共同商品開発が実現。

横浜市SDGs bizサポート事業に採択された本プロジェクトは、chataのECサイトでの発売に向けて、chataがメッセンジャーバッグのデザインを行い、セパックがカンボジアの職人と共に製作した。

sdgs online mtg
商談は全てオンラインで実行された。(右奥:chata代表治郎丸氏、手前左:セパックカニカ氏、手前右:セパックボイキー氏、左奥:ソーシャルマッチ代表原畑、左前:ソーシャルマッチ樋口)

SDGsプロジェクトの経緯

chataは、自転車活用に繋がる製品やサービスの開発を行っており、『お客様よし』『作り手、売り手よし』『社会よし』+『未来よし!』の四方よしを目指す新商品の開発を希望していた。

セパックは、カンボジアで手工芸品を製作する100名の職人と提携。うち80%は女性であり、村に住む女性を中心とした職人の所得向上を目指し、ハンディクラフト製品の技術指導と商品販売サポートを行う。
Made in Cambodia製品の海外販路拡大と技術向上を目指し、日本企業との協働を希望していた。

ソーシャルマッチが親和性の高い両者を繋ぎ、プロジェクト支援を行なった。

​横浜市SDGs bizサポート事業に採択された本プロジェクトは、マイバッグの利用促進と安全な自転車利用の促進を図るメッセンジャーバッグを製作。今夏開設されるchataでのECサイトでの発売に向けて、chataがデザインを行い、セパックがカンボジアの村の女性の職人と共に製作を行なった。

cambodia ethical product
カンボジアのシェムリアップ州の村の女性たちが手織りした布でメッセンジャーバッグは製作される。 赤と青の2色を展開。

2020年11⽉より、計6回にわたるオンライン商談を⾏い、デザイン案のディスカッション、サンプルのやりとり、本発注が⾏われた。ソーシャルマッチは、セパックの紹介や通訳、コミュニケーションサポート、カンボジアの⽂化や商習慣に関する情報提供、プロジェクトに関するアドバイスを⾏なった。

コロナ禍においても、オンラインのみでグローバル・パートナーシップによるSDGsの取り組みが実現できた実例となった。

ethical product
オンライン商談では、カンボジアからサンプルを送ってもらい、実物を見ながらデザインについて話し合われた。

貢献したSDGs番号

sgs1 sdgs10 sdgs17

ソーシャルマッチは、マッチングサービスを通じて、世界の社会問題解決をし、SDGsの達成に貢献することを目指す。

カンボジアのシェムリアップ州の脆弱な立場にある女性の職人がメッセンジャーバッグの製作に携わっており、女性の職人の現金収入の向上につながることから、SDGs1番の「あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」に当てはまる。
また、本プロジェクトによって職人の技術や能力が向上する機会となり、SDGs10番「各国内及び各国間の不平等を是正する」に当てはまる。
本プロジェクトは、chata、セパック、ソーシャルマッチの三者がSDGs実現に向けて協力。SDGs17番「持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する」を実現した。

今後より大きな社会インパクト創出のため、継続取引を目指す。

※参照:持続可能な開発のための2030アジェンダ日本語仮訳:https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000101402.pdf (2021年5月10日閲覧)

コメント

株式会社chata代表取締役 治郎丸 勝 氏

Mr. Masaru Jiromaru, CEO of chata Inc.

自転車活用に繋がる製品やサービスの開発を行っているため、自転車に関連することでSDGsの取り組みができたらと思い、今回のSDGsプロジェクトを実施しました。

CSR活動を自前の資金でやろうとすると中々続かず、持続可能になりません。そこで持続可能な取り組みであるSDGsの存在を知りました。社会貢献を自社の強みにしていけたらと思います。
協働したセパックさんは、対応もとても早く、勉強熱心で、ものづくりに対してちゃんと向き合っていて、セパックさんと取り組んでよかったと思います。
ソーシャルマッチさんは英語での通訳でたわいもない話も翻訳してくれ、まめなフォローや逐次報告があり助かりました。
カンボジア現地への社会貢献になるということのみならず、メッセンジャーバッグの売り上げの一部は子供食堂に寄付する予定で、日本の社会課題解決にもつながります。『お客様よし』『作り手、売り手よし』『社会よし』+『未来よし!』の4方よしをめざした挑戦になります。

セパック代表 ボイキー 氏

cambodia ethical product
左:ボイキー氏、右:カニカ氏

カンボジアの職人による、新しい日本スタイルのメッセンジャーバッグプロジェクトに携われたことを心から嬉しく思います。

今回のプロジェクトは、セパックにとって初めての試みであり、chataさんと協力できたこと、そしてソーシャルマッチさんの全面的な支援を受けられたことは、非常に素晴らしい経験となりました。
日本スタイルのメッセンジャーバッグのクリエイティブなデザインに誇りを持っています。これによって、私たちと職人は、日本文化について学ぶことができ、職人たちへ新しい日本のデザインを教育する機会となりました。

(カンボジアの)シェムリアップ州の脆弱な立場にある女性の職人がこのバッグを製作しました。クライアントからのオーダーで、クライアントは素敵な商品を受け取り、女性の職人と家族の収入は増え、彼女と彼女の家族は幸せに暮らすことにつながります。

私たちは、製品のクオリティを向上させ、カンボジア産の製品を海外に輸出するという夢をずっと持っており、本プロジェクトによりこの機会を得ることができました。取引の拡大により、カンボジアの職人の商品が継続的に日本マーケットに展開することを願っています。
ありがとうございました。
(英語コメント原文はこちらの記事よりご確認いただけます:https://socialmatch.co.jp/cambodia-japan-sdgs-project-ethical-product/

株式会社value(ソーシャルマッチ) 樋口麻美

Ms.Asami higuchi Socialmatch COO

治郎丸さんから東南アジアの素材を活用したバッグの製作を検討しているというご相談をいただき、ソーシャルマッチで提携している現地パートナーの中で、多様な現地の素材を活かして”Made in Cambodia”の手工芸品を製作する職人支援をしているセパックさんをご紹介させていただきました。

カンボジアの村では、女性が子育てや家事をしているため村を離れて働きに出ることができず、農業だけでは現金収入が安定しない状況の方々がいらっしゃるとお伺いしました。そのような環境に置かれた村の女性が家でも働くことができるように、セパックさんは女性の方に技術指導を行い、パートナーとして商品の製作をお願いしています。
chataさんとセパックさんとのオンライン商談は、社会課題解決につながる商品をつくるという点で思いが共通していたため、初回からとても意気投合されていました。 メッセンジャーバッグは、1枚の生地で製作するという点で風呂敷をイメージされていて、素材はカンボジアで風呂敷のように万能布として知られるクロマーを使用しているため、まさに日本とカンボジアの伝統や文化がかけ合わされている思いがこもった商品です。