株式会社valueが展開するマッチングサービス「ソーシャルマッチ for SDGs」(以下ソーシャルマッチ)により、起業家鈴木美希氏とカンボジアの地方コンポンチャム州で職業訓練と雇用創出支援を行うNGO代表のバンドン氏とのマッチングが成立。
協働により、コンポンチャム産の竹でつくられたインテリアを扱うブランドBAMBOO SUZUKIが誕生し、日本マーケット向けのECサイトがオープン。
販売利益の10%は、若者への職業訓練支援や雇用創出活動を行うバンドン氏が展開するNGOに寄付される。カンボジアのコンポンチャム州での教育の問題、貧困の問題に立ち向かう。

cambodia japan online MTG
初回オンライン面談時から意気投合。写真左:カンボジア社会起業家バンドン氏、中央:ソーシャルマッチ樋口、右前:BAMBOO SUZUKIオーナー鈴木氏、右奥:ソーシャルマッチ代表原畑

マッチング背景

bamboo resort cambodia
バンドン氏が運営するバンブーリゾートに、ソーシャルマッチの原畑・樋口が訪問。SDGs事業拡大において抱える課題と、マッチング希望をお伺いした。

バンドン氏は、カンボジアでNGOを設立し、貧困や家庭の事情で学校に行けなかった若者のために、カンボジアの地方コンポンチャムで職業訓練校を創設し、これまでカンボジアの若者1625名に職業訓練を提供している。
しかし、職業訓練を受けた後に、コンポンチャムで働く場所が十分にないため、若者がまた貧困に陥ってしまうという課題を感じ、雇用創出のためにコンポンチャムでバンブーリゾートの開発・運営を行い、若者への雇用創出をする。
バンブーリゾートは建物や、客室で使用するインテリアが竹でつくられている。バンブーリゾートと竹インテリアの建築と整備にあたり、職人の技術が熟練していく中、職人がつくった竹製品を輸出することで、より現地での雇用創出ができるという思いから、バンドン氏は竹製品の海外の輸出を希望していた。

 

鈴木氏は、コロナで社会問題が増える中「1日でも早くより良い社会を作っていきたい」という思いから、フェアトレード商品の販売により、本当に現地に貢献できる事業を起業したいと決意。

ソーシャルマッチにご相談いただいた際に、インテリアに興味があるとお伺いし、親和性の高いバンドン氏をご紹介。

オンラインでしか出会ったことがない、鈴木氏とバンドン氏。環境に対する思い、現地の社会問題を解決したいという思いが一致し、初回オンライン商談から意気投合。

ソーシャルマッチが毎月の商談サポートやプロジェクトサポートを行い、

鈴木氏がデザインしたインテリアをカンボジアコンポンチャム産の竹を活用して現地の職人たちが生産する、竹インテリアブランドBAMBOO SUZUKIが誕生した。

bamboo suzuki interior ethical product

BAMBOO SUZUKIの製品は、環境に負荷を与えるプラスティックを使用せず、自然素材の竹からできている。竹は捨てる時も自然に還り環境によいということから、世界環境デーである6月5日よりECサイトをオープンした。

また、販売利益の10%は、若者への職業訓練支援や雇用創出活動を行うバンドン氏が展開するNGOに寄付される。

BAMBOO SUZUKI ECサイト:
https://bamboosuzuki.official.ec/

Vocational school cambodia ngo
バンドン氏が展開するNGOが運営する職業訓練校は、 親からの虐待や児童労働などの理由から学校に行けなかった子供たちへ教育を提供する。子供たちを心をケアする専門のカウンセラーの先生もいらっしゃる。

貢献するSDGs

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BAMBOO SUZUKIの製品が日本での販売量が増えるほどに現地の雇用創出ができるだけでなく、販売利益の10%は、若者への職業訓練支援や雇用創出活動に活用される。また、天然資源である竹が有効活用されるなど、社会問題解決に向けて一心に取り組む鈴木氏とバンドン氏の想いが詰まった商品である。

鈴木氏、バンドン氏、ソーシャルマッチの三者のグローバルパートナーシップによる取り組みであり、SDGs17番「持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する」を体現する取り組みとなった。

コメント

bamboo suzuki ms.miki

BAMBOO SUZUKI オーナー 鈴木美希氏
ボランティアやNPO法人のファンドレイザーを経験していく中で、次のステップはビジネスで社会問題の解決に貢献したいと思い、SDGsに取り組みたいと思いました。
ソーシャルマッチさんがバンドンさんをご紹介下さったとき、バンドンさんの素晴らしいバックグラウンドやご経験を伺いました。そのとき感じた社会的に弱い立場にいる人にこれまで全力で尽くされてきた活動や大きな実績に感動し、ビジネスを始めるにあたりバンドンさんから学ばせていただきたいと思いました。
現地の職人さん達が日本進出に向けて商品を一生懸命作って下さり、サンプルがはじめて届いたときの感動は今でも忘れません。
日本から現地の若者に貢献ができ、環境にも良いインテリア商品はBAMBOO SUZUKIの商品しかありません。その良さや感動をお客様にも届けられるよう私も最善を尽くして参ります!

また、ソーシャルマッチさんは、企業様を多くサポートされてる中、私のような個人の初心者がいきなり問い合わせたのにも関わらず、親身にサポートを重ねて下さいました。ここまでできたのもソーシャルマッチさんがいなければできませんでした。本当にありがとうございます。

cambodia ngo social enterprise

カンボジア社会起業家 バンドン氏
当NGOは、ソーシャルマッチとパートナーであることをとてもに誇りに思います。
ソーシャルマッチの真摯なサポートのおかげで、日本のビジネスパートナーなどに出会うことができました。
私たちは、ソーシャルマッチと協力して、日本とカンボジア両国により多くの社会と環境へのインパクトを引き起こすことを願ってます。
今日、ソーシャルマッチを通じて出会ったBAMBOO SUZUKIとのパートナーシップによって、現地の竹でつくられた竹製品が日本マーケットで販売されることで、地元の環境経済は向上し、社会と環境ともにインパクトをもたらします。
私たちは、これからも、環境、気候変動、世界的なSDGsに共に取り組む日本のパートナーからのサポートを願っています。
(英語コメント原文はこちらの記事よりご確認いただけます:https://socialmatch.co.jp/bamboosuzuki-ec/

socialmatch asami higuchi

株式会社value(ソーシャルマッチ) 樋口麻美

「商品を選ぶときに現地の支援につながるフェアトレード商品ということが、理由で商品を選ぶ人を増やしたい」と、鈴木さんが仰っていたのがとても印象的でした。 現地の方に支援が届くことと、竹製品やインテリアに興味を持っているということを鈴木さんからお伺いして、カンボジア地方のコンプンチャム州で若者への就業支援や、竹で作られたリゾートやインテリアを作り、地方で雇用創出をするバンドンさんをご紹介させていただきました。鈴木さんは、カンボジアに行かれたことはなく、バンドンさんとのミーティングも全てオンラインで行われたのですが、カンボジアの地方の方に雇用創出をすることや環境に優しい商品を作る点で共通の思いを持たれていたので、すぐに意気投合されました。
鈴木さんは、現地の方の発想や現地の素材を生かしたデザインを重視されていて、BAMBOO SUZUKIさんの商品は日本にいながら、カンボジアや南国を感じられる商品だと思います。